初めに申しておきますと、私に娘はおりません。
因みに結婚もしたことがありませんので。
タイトルは料理家・有元葉子さんの本の名前です。
100冊以上持っている料理本・雑誌の中でも特にお気に入りの一冊です。
文中の「出汁の味がわかる子に育ってほしい」という言葉にもあるように、素材を大切にしているレシピが和食から洋食中華、アジア料理まで沢山あります。
22年も前の本ですが色褪せることなく、今でも新鮮に感じるレシピも沢山あります。

主婦と生活社
1998年
油淋鶏、豚の角煮、お刺身サラダはこの本で作ったのが初めてで、パーティに出したり何度も何度も作っています。
久々に豚の角煮を作りたくなりました。
前回は電気圧力鍋で作ったのですが、普通にコンロの鍋で作るのとは違い水分が飛ばないので出来上がりも全然違うものになってしまいました。
柔らかくはなるんですが肉に味が染みないというか含みがないと感じました。
コトコトと鍋で煮るのは『母の』温かさが感じられますしね。
有元葉子さんの角煮には皆さんが作るものと大きな違いが1つあります。
茹でた豚バラ肉を煮汁とともに一晩冷まして、上に固まったラードを取り除くんです。


1cmもの厚みのラードがこんなに出てきました。
ちゃんと取り除くとクドくない美味しさになるのは容易に想像できますね。
このラードには香味野菜が入っているので味わい深く、炒め物などに使うと良いとあります。
肉の脂身が苦手で今でもとんかつはヒレしか食べれない私ですが、このレシピの角煮だけは例外になりました。
さて、今日もほろほろで味わい深い美味しい角煮が出来ました。

娘はおりませんが、母を早くに亡くし料理も教われなかった当時中学生だった年の離れた妹に伝えたい「妹に贈るわたしのレシピ」とでもしておきましょう。